本文是一篇日语留学生论文,笔者认为翻译是一项极具挑战性的实践活动。首先,在翻译量大的情况下,需要强烈的热心和毅力。而且,翻译活动不能一次,好的翻译需要几次磨练。特别是翻译过程也具有挑战性。每次翻译,我们都会接触到很多新的信息,可能遇到了很多新的问题。没听说过,没见过也不稀奇。接受这些信息,解决这些问题,总是有新的挑战在等待。
第一章 『津田梅子』とニューマークの翻訳理論
1.1 今、何故『津田梅子』なのか?
二〇一九年四月九日、日本財務省は令和六年(2024 年)に新紙幣を発行すると発表した。千円札と五千円札と万円札に載せる肖像はそれぞれ「日本細菌学の父」北里柴三郎(1852 年~1931 年)、日本初の女子留学生の代表津田梅子(1864 年~1929 年)、「日本資本主義の父」渋沢栄一(1840 年~1931 年)に変更することに決めた。その中で、津田梅子というあまり見知らぬ名前が気になった。この女性はいったいどのような方なのか、彼女に何が優れているか、また、彼女の生い立ちはどうだったか、彼女は日本社会にどのような貢献をしていたかと、一連の問題が私の脳にまつわりつき、津田梅子に関する文字とビデオ資料を調べ始めた。その後、彼女の生涯を知り、たいへん感心した。
さらに調べているうちに、彼女の名前で名付けられた伝記文学作品が発見した。『津田梅子』は一九九三年六月に朝日新聞社から出版された日本作家大庭みな子の作品であり、四十二回読売文学賞の受賞作品でもある。発表年代はあるものの、まだ繁体字中国語や簡体字中国語に翻訳されていないので、翻訳実践の起点テキストにふさわしいと思った。このように、日本紙幣の肖像更新をきっかけにして、津田梅子という日本女性に大きな興味を持ち、指導先生と相談した上で、二〇一九年に朝日文庫より再版された『津田梅子』を、私の大学院生時代の翻訳実践の起点テキストに決めた。
1.2『津田梅子』という作品
本報告で扱われる『津田梅子』という作品は、明治時代から昭和時代にかける日本の教育家である津田梅子の非凡な人生を記述した、歴史的な視点に基づいた伝記文学である。主人公の津田梅子は日本女子教育の先駆者であり、日本初の私立女子高等教育機関である女子英学塾(現津田塾大学)の創立者でもある。彼女は一八六四年に生まれ、六歳の時に日本政府の関係と支持で官費でアメリカへ留学に行った。津田梅子は日本政府によって派遣された日本最初の五人の女性留学生中の一人で、五人のうちに彼女は最年少である。津田梅子は十八歳になる直前に日本に戻り、家庭教師や女学校の教授などをしたことがある。しかし、アメリカで十一年間の教育を受けた津田梅子は、当時の日本女性の生活に失望し、女子大学を作ろうと考えていた。梅子は自分の理想を実現するために、もっと学業に励む必要性を感じ、一八八九年(明治二十二年)に再びアメリカに留学し、勉強しながら学校の創立資金を集めてきた。そして、また帰国し、さまざまな準備を備え、一九〇〇年に日本初の私立女子高等教育機関である女子英学塾(現津田塾大学)を創立した。津田梅子が掲げた女子高等教育の目標は、「経済的に独立し、専門知識を有し、品性高潔で、健全な体質を備えた全般的に発展した女性を育成すること」①である。これはいままでの「良妻賢母」という伝統的な女性観に衝撃を与え、進歩的な意味を持っている。津田梅子は日本女子高等教育の開拓者と世紀にわたる教育者とも言える進歩した日本女性である。
第二章 『津田梅子』翻訳実例の分析
2.1『津田梅子』における歴史性の翻訳
『津田梅子』は代表的な伝記文学として歴史性の要素が強く、一般的語彙の翻訳以外、日本の歴史や文化に関する語彙も数え切れないほど多い。歴史・文化語彙の翻訳は、『津田梅子』の翻訳実践において常に直面しなければならない難点であり、異なる国の文化交流と関連する重点でもある。それに、『津田梅子』には大量な手紙が引用され、そのなかには候文で書かれている内容もある。これは翻訳実践に大きな困難をもたらし、この問題を解決するために、候文と敬語の勉強が必要である。以下はニューマークの翻訳理論と翻訳技巧と合わせて、歴史・文化語彙の翻訳と候文の翻訳に関する実例を分析してみたい。
2.1.1 歴史性のある歴史・文化語彙の翻訳
各言語間の翻訳活動において、語彙の翻訳は最も基本的で重要な要素である。日中翻訳の過程においても、語彙の問題は避けられないが、それなりの特殊性もある。日本語と中国語は同じ漢字文化圏に属し、ルーツは同じだが、それぞれの語彙システムが発展してきた。本部分は歴史・文化語彙という特点のある、歴史性の強い語彙の翻訳について説明する。『津田梅子』には、人物、場所、役職、事件に関する歴史・文化語彙がよく出ており、日本特有の歴史・文化の風物詩を表している。中国語と日本語の繋がりに基づき、歴史・文化語彙を翻訳する時、原語の特点をどれぐらい保留するか、読者をどのように理解させるかなどの問題を考えた結果、訳者は主に意味重視の翻訳法を利用し、語彙本来の形をできるだけ保留するために、よく転化(借用)法と釈義法を使用する。
2.2『津田梅子』における客観性の翻訳
『津田梅子』の歴史性は主に歴史性のある歴史・文化語彙の翻訳と歴史性のある侯文の翻訳にわけて分析してきたが、これからは『津田梅子』の客観性を表現する文の翻訳について分析する。『津田梅子』の客観性といえば、客観性のある受身文と客観性のある平叙文が多用されている。これからはこの二種の文の翻訳実例を基にして、ニューマーク翻訳理論と翻訳技巧の使用で客観性の維持について分析してみる。
2.2.1 客観性のある受身文の翻訳
日本語にある受身文は代表的な日本語文法で、日本人は受身文を愛用している。日本語と中国語は共に漢字文化圏に属しても、受身の使用には大きな差がある。中国では、受身文は「被」のある句を指す。日本語では、受身文は広い範囲で使われ、文章や会話によく現れる。
日本語受身文の形は V れる(られる)で、四つの使い方がある。第一は基本的な受身文で、話者「わたし」の立場を中心にした言い方である。第二は体の一部、所有物、関係のあるものが他からの行為を受けた時の受身文である。第三は被害を受け、迷惑だと感じたとときの受身文である。第四は行為をする人が特定の人ではないとき、または社会的事実などを言うときの受身文である。この中、第四種の受身文は『津田梅子』のテキストによく現れ、テキストの客観性を表す一種の文とも言える。以下は『津田梅子』に見えた客観性のある第四種の受身文の翻訳実例を分析する。
第三章 翻訳実践報告のまとめ..................................... 25
3.1 翻訳実践のまとめ.............................................. 25
3.2 翻訳についての心得....................................... 27
第三章 翻訳実践報告のまとめ
3.1 翻訳実践のまとめ
日本新紙幣の発行をきっかけで、津田梅子という日本の女性に興味を持ち始め、調べた結果、彼女が日本の女子教育に生涯をささげたことを知った。彼女から夢の力と勉強の大切さも感じた。津田梅子に対する崇拝と好奇心に基づいて、訳者は大庭みな子が書かれた『津田梅子』を翻訳実践の起点テキストに決めた。特に、前三章の翻訳実例を利用して本報告を作成した。『津田梅子』は優れた伝記文学で、歴史性と客観性と物語性というテキストの特徴を持っている。このテキストの特徴に基づいて、訳者はニューマークの翻訳理論を選び、意味重視の翻訳とコミュニケーション重視の翻訳と適切な翻訳法を利用して翻訳実践と分析を行なった。それに、翻訳の過程において、借用法、釈義法、シフト法、換置法、増訳減訳、分訳合訳などの翻訳技巧も翻訳実践に重要な実用作用を発揮していた。
本翻訳実践報告は『津田梅子』における歴史性の翻訳と『津田梅子』における客観性の翻訳と『津田梅子』における物語性の翻訳と『津田梅子』に対する訳文修正に分けて、意味重視の翻訳やコミュニケーション重視や適切な翻訳法や六つの翻訳技巧と合わせて、翻訳実例の分析を行なう。まずは『津田梅子』における歴史性の翻訳である。本部分は歴史性のある歴史・文化語彙の翻訳と歴史性のある候文の翻訳という二つの面にわけて説明してきた。歴史・文化語彙を翻訳する時、より多くは意味重視の翻訳を採用し、関連資料を調べて、信頼性を保証した上で、元の語彙形式に一番似っている翻訳を選んで、必要な時は注釈を添加する。釈義法については、密着度の低い方法だが、日中翻訳の過程で、歴史・文化語彙を翻訳する時に、価値性の高い選択とも言える。候文の場合、翻訳量は少ないが、難度は高い。候文をちゃんと翻訳するために、候文の基本知識を勉強したり、訳文を少しずつ分析したり、現代語の敬語システムと関連したりすることが必要である。つまり、候文と現代文の対応関係に基づき、敬語の種類を区別し、話し手の立場を明確し、コミュニケーション重視の翻訳を指導として、できるだけ原文の敬意を再現しながら、候文の翻訳を行なう。
结语
翻訳は非常に条理的な実践活動である。起点テキストの選択、テキストの朗読、そしてテキスト特徴の総括、翻訳理論の選択から翻訳実例の分析、実践問題の発見と解決、翻訳実践のまとめと心得まで、一歩一歩は緊密に繋がっている。各部分は独立しているようだが、実は互いに関連し合い、通じ合っている。実行に移って、翻訳すればするほど自分が選んだ『津田梅子』と翻訳理論をより理解し、より好きになり、翻訳の喜びと熱情も高まっている。そして、実践報告に通じて、皆さんと私の悟りと収穫を分かち合うこともうれしいと思う。 翻訳は非常に挑戦的な実践活動である。まずは翻訳量の多い場合、強い熱心と根性が必要である。それに、翻訳活動は一回にしてならず、良い翻訳は何回の磨きが必要である。特に、翻訳の過程も挑戦的である。翻訳するたびに、私たちは多くの新しい情報に接し、多くの新しい問題にあった可能性がある。聞いたこともないし、見たこともないことも珍しくない。これらの情報を受け入れ、これらの問題を解決し、いつも新しい挑戦が待っている。
参考文献(略)